Thunderbeam/muraduki長文欄

むらづきのブログ(三代目)

POP WONDERLAND おやゆびひめ(または、「萌えブームが絵本にまで…」の3作目)

おやゆびひめ (POP WONDERLAND)

おやゆびひめ (POP WONDERLAND)

このシリーズの前2作は持ってなかったけど、そういえばおやゆびひめってどんな話か知らんなーということで購入(まあ、ネットで調べれば分かるのですが)。
結果、自分内でPOP氏について、「やや好感が持てる」から「割と好き」位に(←よくわからない)。あと、童話・昔話プチブームプチ再燃。
1作目にあたる不思議の国のアリスが出た時には少々騒がれていた気がしたけど、当時は「今風の絵柄のアニメ絵本」程度だろう(?)と軽く思ってスルー。
けど実物見てみたら…コレは確かに新鮮かもですね。他の絵本に比べて明らかに色調が違う。
元々、普通の萌え絵と並べてもちょっと淡い色の着色のPOP絵ですが、
一方普通の絵本は力強い色調で、そもそも画材がアナログ中心世界。
なもんで、もしコレが絵本コーナーに平積みにされていたら、「白っ!なんか部分的に白っ!」とおもわず叫ぶかもしれない。
いや叫びはしないけど、目立つというか浮いてそうだ(まあまず絵本コーナーに平積みが無さそうだ)。
公式にある「透明感のあるイラスト」という表現は思ったより重いのだな。
あ、ちなみに絵本の話は割と普通なようでいて微妙なところで微妙な気遣いの見られる「絵本:おやゆびひめ」です。ルビは振ってあります。
話は逸れますが元の「おやゆび姫」も、なかなか面白い話です。でも子供の頃に聞いてたとしても理解しきれたのかなー。
コガネムシの件は古典童話にしては珍しいエピソードの気がします。あと野ネズミの心境とか想像するのが楽しい。


あとせっかくなのでアンデルセン童話の文庫も少々買ってみた…面白かったのでちょっと引用。

小さいお客さんたちは、長たらしい愛のおしゃべりなんか、きらいですからね。
あの人たちが好きなのは、不幸です。それも、てっとり早いのが、好きなんです。

アンデルセンに書かれると説得力あるなあ(作中での、人形つかいの弁です。念のため)。


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