万年筆に製図ペンのインクを入れてみる/イソグラフインクとカーボンインクと極黒
※万年筆に製図ペンのインクを入れた話と、3種類の顔料黒インクについての話題が混ざってます。
※「ロットリング」は製図ペンの代名詞であり社名です。「ホチキス」みたいなものです。
- the uncomfortable chair / 製図ペンを一般筆記で使う http://chair.blog4.fc2.com/blog-entry-88.html
製図ペンに万年筆のインクを入れるのがいけるなら、万年筆に製図ペンのインクを入れるのいいだろうという、安直な思いつきから始まります。プラチナ プレピー万年筆にロットリング イソグラフ用の黒インクを入れて(忘れなければ)毎日ちょっとずつ筆記をしながら様子を見てみました。結果としては半年ぐらいでだいぶ書きにくい感じになりました…逆に言えばまあ固まりやすいけど使えるインクだなあという印象です。その後洗浄したらちゃんと落ちました。
それで、イソグラフ用黒インクを使ってみた印象ですが、大雑把に言うとプラチナ カーボンインクに近い印象です。もう少し細かく言うとカーボンインクの万年筆インクとして特徴的な部分の黒さとフローが良くて線も太くなると言った特徴をより強調している様な印象です。インクが濃く乗ってるところでは光沢も結構出るような感じです。
というか、こうして改めて見るとカーボンインクがあまり黒くないですね。いや黒は黒なのですが、案外明るいというか灰色寄りで、万年筆用インクとしては強い隠蔽力(?)によるところが強い気がします…もしかすると光沢が強いせいで黒く見えないのかもしれません。
ついでですので今度は別の万年筆用顔料黒インクのセーラー極黒を製図ペン(ロットリング イソグラフ)に入れて、イソグラフ用インクの入った製図ペン(イソグラフ)と比べてみました。イソグラフ用黒インク(と、それに近いカーボンインク)とは逆にサラサラとしてフローも渋め、光沢もあまりないインクです。結構変わりますので書き味や筆跡を変えるために敢えて製図ペン(イソグラフ)に極黒を入れるというのはアリだと思いますし、万年筆に万年筆用インクしか入れないという場合でもカーボンインクと極黒は両方持っていて損はないと思います。
以下、当時のTwitterより抜粋
ロットリング イソグラフに万年筆用インクを入れた次は万年筆にイソグラフ用インクを入れる。今後が楽しみです。しかし今回初めて知った画材屋でこのインク買ったんだけど…いったいいつ頃のものなのやら…。 pic.twitter.com/KkCVHsf6xR
— むらづき (@muraduki) 2015年9月23日
先日のイソグラフ用インクを入れたプレピーはまだ元気です。トレーシングペーパーに顔料インクが「乗っかっている」感じの風情好き。 pic.twitter.com/3MiYhV06EI
— むらづき (@muraduki) 2015年9月28日
プレピー万年筆にイソグラフ(ロットリング)のインク入れたやつは1ヶ月くらい経ちましたがまだ元気です。しかも最近アイドロッパー化のテストも兼ねはじめました。ついでにイソグラフに万年筆用顔料インクを入れた方もまだ大丈夫です。 pic.twitter.com/AKAKTn3ObE
— むらづき (@muraduki) 2015年10月27日
黒くてテカテカと言われるプラチナ万年筆・カーボンインクだが、イソグラフ用黒インクはもっと黒くてテカテカだ…って今ちょっとやってみただけなのでフロー差とか煮詰まり分とかの可能性も十分あるけど(紙はトモエリバーです)。 pic.twitter.com/JNaQHtB5DP
— むらづき (@muraduki) 2016年2月8日
プレピー万年筆にイソグラフ用インク入れたやつ、一応半年くらい経ったので。 pic.twitter.com/8Pd5YzJZCW
— むらづき (@muraduki) 2016年2月29日
なぜか今までほとんど使ったことなかったインク極黒、これかなり良いですなあ…そしてこれってつまり万年筆は万年筆という時点でカーボンインクと極黒の2択を持ってるって事なので、かなり強いんじゃないか? pic.twitter.com/RYQV5FY2kf
— むらづき (@muraduki) 2016年4月28日
同じ字幅で新旧イソグラフ(製図ペン)です。イソグラフ純正インクのコッテリした黒もいいけど、極黒入れてちょっと感触を変えて楽しむのも悪くないですよ…同じ字幅で黒が2つあっても困るので、どちらかは色を変えるつもりですが。 pic.twitter.com/A3PAL9Dkvd
— むらづき (@muraduki) 2016年5月30日