Thunderbeam/muraduki長文欄

むらづきのブログ(三代目)

万年筆に製図ペンのインクを入れてみる/イソグラフインクとカーボンインクと極黒

※万年筆に製図ペンのインクを入れた話と、3種類の顔料黒インクについての話題が混ざってます。
※「ロットリング」は製図ペンの代名詞であり社名です。「ホチキス」みたいなものです。
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製図ペンに万年筆のインクを入れるのがいけるなら、万年筆に製図ペンのインクを入れるのいいだろうという、安直な思いつきから始まります。プラチナ プレピー万年筆にロットリング イソグラフ用の黒インクを入れて(忘れなければ)毎日ちょっとずつ筆記をしながら様子を見てみました。結果としては半年ぐらいでだいぶ書きにくい感じになりました…逆に言えばまあ固まりやすいけど使えるインクだなあという印象です。その後洗浄したらちゃんと落ちました。

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それで、イソグラフ用黒インクを使ってみた印象ですが、大雑把に言うとプラチナ カーボンインクに近い印象です。もう少し細かく言うとカーボンインクの万年筆インクとして特徴的な部分の黒さとフローが良くて線も太くなると言った特徴をより強調している様な印象です。インクが濃く乗ってるところでは光沢も結構出るような感じです。
というか、こうして改めて見るとカーボンインクがあまり黒くないですね。いや黒は黒なのですが、案外明るいというか灰色寄りで、万年筆用インクとしては強い隠蔽力(?)によるところが強い気がします…もしかすると光沢が強いせいで黒く見えないのかもしれません。

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ついでですので今度は別の万年筆用顔料黒インクのセーラー極黒を製図ペン(ロットリング イソグラフ)に入れて、イソグラフ用インクの入った製図ペン(イソグラフ)と比べてみました。イソグラフ用黒インク(と、それに近いカーボンインク)とは逆にサラサラとしてフローも渋め、光沢もあまりないインクです。結構変わりますので書き味や筆跡を変えるために敢えて製図ペン(イソグラフ)に極黒を入れるというのはアリだと思いますし、万年筆に万年筆用インクしか入れないという場合でもカーボンインクと極黒は両方持っていて損はないと思います。

以下、当時のTwitterより抜粋